まだ早い‥気が早過ぎた ふじの花[南信州花だより2]
花が無いから、、、見えるもの
こんにちは、山木どら衛門です(^_^)
ずっとずっと前、、、
幼い頃に一度だけ訪れた事のある、
南信州の古刹 開善寺。
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毎年、この時期になるとにわかに、ボンヤリでは
あるが必ず思い起こされる事がある。
・・・それは、この寺にはローカルスポットの藤棚が
あるんだ。
きっと誰しも、セピアの思い出は切なく、はかなく、
でも、[ホンワカ]としていて、
人生の小さなちいさなお守りのような存在で、
必要な時だけに浮かび上がる
貴重な存在となっているに違いない。
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このお寺は飯田市川路地区という所にあり、
昼神温泉からでは三遠南信道を通って
わずか20〜30分。
のんびり南信州を満喫するコースには
ピッタリである。
山木どら衞門も、モクモクとにわかに
立ち上がった郷愁の思い出に素直に応じて、
車を向かわせた。
「あいやあいや、、ぜんぜん早いわい…」(^▽^;)
ある程度の期待を抱えて、駐車場に
車を停めてはみたものの、
肝心の[藤棚]はどうかと云うと、
気まぐれな花枝は、ポロリポロリと[咲き始め]
といった様子。
地元の憩いの場であるはずの[藤棚]は、
まるで筆を走らせる前の
半紙の様な殺風景さである。
「ブーン●ブーン●ブーン●」
ほころび始めた藤の花をお目当てに、
お約束のクマンバチは、旺盛な羽音と動きで
早くも活動を始めてはいるが、
まだまだデモンストレーションといった具合だ。
見頃までは、あと1〜2週間といった所だろうか?
花は無い、艶もない、、、。
しかし、そこで気づくことは幾つもある。
花の無い剥き出しの樹姿からは、この寺に
相応しい歩んできた歴史と風格が表れていた。
とても自然の樹木というカテゴリで、
片付けることを躊躇してしまうような姿。
幾重にも折り重なり、当たり前の形を変えてまでも、
次につなげようとする苦渋の変形。
年老いて朽ちかけた幹は、幾多の試練と
けなげな自己主張を、
毎年繰り返してきた証であるのかな?と、
山木どら衞門は愚察した。
歴史ロマンと深い余韻にひたれる、
南信州古刹開善寺へ、おいでなんしょ。
[おしまい]
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戦国時代、この地域の守護であった小笠原家の家紋[三階菱]
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国の重要文化財/室町時代初期の建造[山門]
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白いシャクナゲが、荘厳な山門に花を添えていた。
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[霊明窟](れいめいくつ)と呼ばれる本堂。
・・・・読経が聞こえてきた。
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